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2006年11月 4日(土)




我が友人を語る。



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本来はお客様をお招きし、おもてなしする立場の私なのですが、 本日は菅家旅館 ボストン本店の女将としてではなく 招待された側として、友人の出産祝いとそれを兼ねた彼女の 娘達のバースディパーティに参加してまいりました。

実は、菅家旅館 ボストン本店が間借りするこの洋風長屋は、 大家さんの好みのせいか、各国からこの地にやって来る学生さんや 学者さんばかりを集めた、少し風変わりな所なのです。
短期滞在の方が多い中、私達とその友人セラフィナ一家は、つい最近まで 同じ屋根続きの狭くて古い、このオンボロ長屋に暮らしていたのでした。

彼女とその旦那さまはアフリカのルワンダ出身、 彼らの娘3人はオランダで生まれ育ったそうです。 いつも明るくて元気で、そして瞳がクリクリと可愛い その3人姉妹の事が、従業員達はとてもとても好きでした。

毎日、毎日、学校から帰って来ると、誰から声を掛ける訳でもなく 裏庭に集まり、日が暮れるまで遊んで過ごす。 お互い、この地に来て最初に出来た友達だったせいか、 まるで兄弟・姉妹のようにして、共に楽しく暮らしておりました。
英語が得意でない私にとっても、セラフィナはこの地でできた、 数少ない友人の一人でした。

ですから、彼女達一家が郊外の新しい家に引っ越した後、 「お〜い」と声を掛けても返事の返ってこないガランとした部屋に、 何とも言えないさびしさを覚えたものです。


「なぜここに、じゅんのすけとみやびがいないの?」

彼女達にしても同じ気持ちだったようで、末娘のマホロは 新しい家に移った当初、度々こう言って、セラフィナを困らせたそうです。


それから数ヶ月後の9月、セラフィナは女の子を出産しました。
昨日、久々に会った彼女はとても元気そうで、 「流石、4人姉妹の母!」といった落ち着きがありました。

彼女のBabyの名前はグラディス。とても可愛い顔立ちの女の子で、 クルクル丸い瞳、柔らかいカーリーヘアーは、上のお姉ちゃん達にそっくりです。

長女のソラジェは、生まれたばかりの妹をあやしたり、母を手伝ったりで大忙し。 9歳の誕生日を迎えたばかりの彼女は、その年齢以上に しっかり者で、とても優しい女の子なのです。

次女のムギシャはその妹マホロ(彼女もその日、6歳の誕生日を迎えました。) といっしょに、当旅館の従業員達を迎えて大はしゃぎ。 顔を合わせるなり、4人で家中を駆け回り始める始末です。

もう1組の家族も加わって、パーティは大変にぎやかな物でした。 皆で沢山食べて、話して、大騒ぎして、従業員達…、 いえいえ、子供達は大満足の様子でした。
私も久々に彼女達と出会う事ができ、元気な様子を 垣間見られて、とても嬉しかったです。

後数年は、彼女達家族もこの地に滞在するようですが、 これから先も、皆が元気で幸せに暮らし続けられますように・・・。 そして、私の大切な友人であり続けてくれますように・・・。
心よりそう願う、私でした。


写真左より
・セラフィナとその娘達。女ばかりで「Cheers!」
・にっこり笑って集合写真!パーティに集まった子供達。



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